睡眠時間はハゲの原因に

　不規則な生活習慣はハゲの原因になり、睡眠不足も薄毛やハゲに影響を与えます。髪は寝ている間にダメージを修復し育ちます。また、頭皮の血行も寝ている間のほうがいいので、睡眠時間は薄毛や抜け毛の原因のひとつです。
　髪の毛は、昼の間様々な要素によってダメージ（風にのって受けるチリ・ホコリ、太陽の紫外線、温度や湿度の差など）を受けていて髪の毛の負担になります。それらのダメージを髪の毛は睡眠中に修復しているため、睡眠は髪にとって非常に大切な時間です。

　髪の毛の成長には成長ホルモンの働きが重要になります。成長ホルモンは人間にとっての三大要素（炭水化物、タンパク質、脂質）の働きを促進させるホルモンの一種で、アミノ酸の吸収効率を上げ、タンパク質の合成を高める作用もあります。

　髪の毛は毛母細胞によって作られますので、この毛母細胞の働きを活発にする成長ホルモンの分泌は、副交感神経の働きによるものなのです。

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　副交感神経は夜１０時～深夜２時の時間帯に最も活発に機能します。つまり、夜１０時～深夜２時の４時間の間というのは、一番髪の毛の生えやすい時間帯です。その時間に起きていると、成長ホルモンが分泌されず毛母細胞が活性化されないのです。

　成長ホルモンは、睡眠後３０分～３時間の間に最も多く分泌されるのですが、眠りが深いときに多く分泌され、睡眠時間が短いと眠りが浅くなり、成長ホルモンが分泌されにくくなります。睡眠時間が、ある日は夜１０時～朝６時、ある日は朝５時～昼１２時と、日によってバラバラなのはよくありません。人間の体というのは、無意識のうちに生活サイクルを記憶しています。毎日夜１０時～朝６時の生活を続けていれば、眠っている間に活動する副交感神経もその習慣を覚えていきますので、その８時間の間は高い活動効率を発揮します。

　それに伴って、、成長ホルモンも十分に分泌することができるのです。逆に睡眠サイクルがバラバラですと、睡眠時間自体は十分であっても、副交感神経の活動効率が低いので、成長ホルモンの分泌も不十分になります。

　こういった理由から、睡眠の良し悪しは体全体に影響しますので、良い眠りと十分な睡眠は薄毛やハゲを防ぐためには欠かせないのです。頭皮や髪の毛をゆっくり休ませて、効率よく短期間で髪の毛を増やせるように、規則正しい睡眠習慣を心がけることが大事です。これも毎日がいいのですが、どうしても難しい方は毎日でなくても週２～週３でも構わないので、成長ホルモンの分泌が最も活発な時間に睡眠できる習慣が望ましいのです。

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