髪の毛の若々しさを保つキューティクル

髪の毛はメデュラ・コルテックス・キューティクルの三層で構成されており、中でも一番外側にある層がキューティクルです。髪の毛の拡大図を目にしたことがある方はご存じだと思いますが、髪の毛の外側はうろこ状になっています。このうろこ状の層こそがキューティクルなのです。

私たちの髪の毛は、常に外部からの刺激を受けています。外に出れば太陽光による紫外線を受け、入浴後はドライヤーの熱風で髪を傷ませることがあります。キューティクルはこのような刺激から髪の毛を守る役割をしており、キューティクルが傷むと髪の毛内部にまで刺激が到達することとなります。髪に必要な栄養を摂取することも大切なのですが、まずは薄毛対策としてキューティクルの補修を考えてはいかがでしょう。

キューティクルは硬いタンパク質を主成分としているため、ダメージヘア対策にはタンパク質の補給が重要視されています。しかし、ただタンパク質を補給すれば良いというわけではありません。メデュラ・コルテックス・キューティクルの三つは、「毛母細胞」が毛乳頭の指令に従って変化したものであるため、キューティクルを補修するためには、この命令をしっかりと伝達させなければなりません。

毛乳頭からの命令をしっかりと伝達させるためには、「FGF」を正確に機能させる必要があります。
FGF（情報タンパク質）は体中のあちこちに命令を運ぶ役割を果たしており、これが正確に機能しなければ、髪の毛が上手く成長しなくなります。発毛剤・育毛剤の中にはポリリン酸を含むものがありますが、ポリリン酸の中でも長鎖分割ポリリン酸はFGFを安定させ、発毛命令伝達をサポートしてくれます。